| 4冊目:複雑系入門―知のフロンティアへの冒険/井庭 崇 福原 義久 | ||||
| 2006.05.27.Sat / 02:24 | ||||
「入門書」として申し分ないくらいのレベル。 現在、いわゆる”複雑系”といわれている研究領域を分かりやすい説明している。文章量とほぼ同じくらいのイラスト、モデル、グラフなどが挿入しているため、非常に分かりやすい、としか言いようがない。 さらに毎単元の終わりに参考文献が掲載されているため、これから複雑系を学んでいく学生にとっては大きな道しるべ的な存在になると思う。 あえて不満だった点を上げれば、従来科学と複雑系科学との個別研究での比較がなかったこと位だろうか。ただこれらは”意図された不満”であるかのようにも思える。単元ごとに丁寧な解説つきの参考文献がそれを物語っている。 というわけで、複雑系の細かな内容についてはあまりに範囲が広すぎるため個別で言及していかないといけないんだけれども、個別で言及するには浅い内容で…。といった格好です。 あえていえば、個人的にヒットしたのは、「内部観測」。 今まで読んだ何冊かの複雑系入門書には書かれていない考え方でした。もちろんここで書けるほど理解していないのですが、内部からの観測という概念はそりゃもう新鮮すぎたわけです。心ウキウキなわけです。 この概念とはずれているかもしれないけれども、株式市場では投資家はその市場の中に納まっているわけですが、その納まっている投資家の見る株式市場というものは、神の視点からみたそれとは当然異なってきます。例えば株式市場を観察した上で投資家は投資をしようとするわけですが、また別の投資家からするとそのような動きを含めた市場をみて判断するわけで、また別の投資家からすればその動きをも含めた…。 観測者がそのシステムに入っている限り、こうして観測は永遠と続くわけです。従来も今もそうですが、僕たちはひとつの系を神的な視点からなにかと見てしまう傾向にありますが、僕がその系に入っているのだとすれば実はそういった概念こそ重要になってくるのでしょう。 というわけで複雑系とはどんなものなのかを知りたい方、研究を始めようと思っている方にはお勧めできる一冊。 ところで、なんとこの本は筆者が大学院生のときに仕上げた本だというからびっくり。SFCの環境情報みたいですが、よくも学生時代にこれほどの文献を読み、さらに本までしちまったなぁ、とただただ関心するばかり。 ==== よければ、応援クリック!!よろしくおねがいします。 記事の評価もいただければ幸いです。 ![]() ![]()
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まずはこの一冊!
入門と言うより紹介だと思います。
複雑系に関連する概念を全く知らない状態で読むと効果大


